本連載では、Blenderの基本的な知識、機能についてイラストを交えながら紹介しています。第37回目は、Blenderで設定できる物理演算について見てきます。
そもそも物理演算とは
物理演算とは、例えば物が落下する動作を表現したり、水が流れる様子を表現したりといった、現実世界での動きを再現するものです。

設定できる物理演算の種類
Blenderでは、物理演算の種類がいくつか用意されています。どんなものがあるのか見ていきましょう。
クロス
クロスでは、布を表現できます。

流体
流体では、水を流しているような表現をしたり、煙が立ち上っているような表現をすることができます。

海洋
海洋では、名前の通りリアルな波の動きのある海を作成できます。波の激しさなんかも調整できます。

ソフトボディ
ソフトボディでは、柔らかい物体に対する動きを表現できます。床などを配置し、その床に衝突判定を設定することで、柔らかいボールが床にぶつかったときのボールの変形する過程なども表現できます。

リジットボディ
リジットボディでは、ソフトボディとは反対に固い物体に対する表現をすることができます。床の上を転がしたり、高いところから落としたときの表現などができます。

コリジョン
オブジェクトに衝突判定を追加できます。物と物がぶつかる表現をしたいときなどに使用します。

このほかにも用意されている物理演算はあります。次回以降、各物理演算の設定方法などについて見ていきたいと思います。次回もよろしくお願いします!