イラストでわかる! Blenderの基礎知識

Blenderでリジットボディコンストレイントを使ってみよう

本連載では、Blenderの基本的な知識、機能についてイラストを交えながら紹介しています。第48回目は、Blenderに用意されている物理演算の一種であるリジッドボディコンストレイントに関する設定方法について学んでいきます。

リジッドボディコンストレイントとは

リジッドボディコンストレイントとは、リジットボディを設定したオブジェクト同士を拘束する機能のことです。例えば、リジットボディを設定している2つのオブジェクトがあったとして、この2つのオブジェクトにリジッドボディコンストレイントを適用することで、片方のオブジェクトが平面に衝突して落ちたときに、もう片方のオブジェクトも連動して下に落ちる、といった動きなどが再現できます。

なお、リジットボディコンストレイントは、リジットボディを設定しているオブジェクトにのみ有効です。

まずはオブジェクトの用意から

前回、リジットボディの設定をどのように行うか見ていきました。復習も兼ねて、まずはオブジェクトにリジットボディを設定していきましょう。今回は、2つのオブジェクトにリジッドボディコンストレイントを設定していきます。

Shift+Aで表示されるメニューから[立方体]を選択し、立方体を一つ配置します。次に、追加した立方体をクリックして選択し、Shift+Dで複製したあと、複製したオブジェクトを横へ移動させ、オブジェクトを横一列に配置します。

衝突する先となる平面も配置しましょう。Shift+Aで表示されるメニューから[平面]を選択して配置します。そのあと、位置や大きさを調整し、片側のオブジェクトには平面が衝突しないようにします。

リジットボディの設定をしよう

オブジェクトの設定ができたら、次はリジットボディの設定です。各オブジェクトを選択して、⁠物理演算プロパティ]から[リジットボディ]を選択します。⁠立方体][タイプ][アクティブ]に、⁠平面][タイプ][パッシブ]にします。

これでリジットボディの設定は完了です。

リジッドボディコンストレイントを設定してみよう

今回リジッドボディコンストレイントを設定するオブジェクトは右側の立方体です。オブジェクトを選択して、⁠物理演算プロパティ]から[リジットボディコンストレイント]を選択しましょう。

リジットボディコンストレイントを適用させたら、右側のオブジェクトを選択して、⁠物理演算プロパティ]内にある[オブジェクト]から[最初]を左側のオブジェクト、⁠2つめ]を右側のオブジェクトとして選択します。

この状態でSpaceを押してアニメーションを再生すると、左側と右側のオブジェクトがそれぞれ連動してオブジェクトが落下していきます。


今回はリジットボディコンストレイントについて見ていきました。次回は、物理演算を設定したときなどに使用する「ベイク」について見ていく予定です。次回もよろしくお願いします!

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