かんたんIT基礎講座シリーズAccessではじめるデータベース超入門
[改訂2版]

書籍の概要

この本の概要

本書は,Accessの使い方を通して,データベースを扱う上で必要となる基本知識を,わかりやすい解説と練習問題を通して読者に理解してもらうことを目的としています。本書ではまずテーブルの作成について学び,式と関数,そして読者のニーズが高いクエリの作成・活用について解説します。最後にSQLの基本とAccessでのSQLの活用方法まで触れています。今回の改訂でAceess 2007/2003からAceess 2016/2013/2010対応に内容がアップデートされています。

こんな方におすすめ

  • Accessを通してSQLの基本を習得したい人
  • Accessをより使いこなしたい人

目次

CHAPTER 1 データベースって何だろう

1-1 データベース管理システムの役割

  • 1-1-1 データベース管理システムの基本機能とは何だろう?
  • 1-1-2 データを正しい状態に保つ
  • 1-1-3 欲しいデータを取り出す

1-2 リレーショナルデータベースとは?

  • 1-2-1 リレーショナルデータベースの基本は列×行の“テーブル”
  • 1-2-2 テーブルとテーブルの“関係”を管理する
  • 1-2-3 リレーショナルデータベース用の言語“SQL”
  • [Column]“必要なデータ”には,「特定できるデータ」と「条件に合うデータ」がある

1-3 大規模システム用の機能って何だろう?

  • 1-3-1 同時実行制御
  • 1-3-2 トランザクション処理
  • 1-3-3 機密保護
  • 1-3-4 障害回復
  • [Column]Accessと大規模システム

CHAPTER 2 Accessの概要

2-1 Accessとは

  • 2-1-1 Access=データベース+アプリケーション
  • 2-1-2 Accessの起動と終了
  • 2-1-3 バージョンによる違い
  • [Column]「セキュリティの警告」が表示されたら

2-2 Accessの基本画面を知ろう

  • 2-2-1 ナビゲーションウィンドウ
  • 2-2-2 [ホーム]タブ
  • 2-2-3 [作成]タブ
  • 2-2-4 [外部データ]タブ
  • 2-2-5 [データベースツール]タブ

2-3 テーブルの画面

  • 2-3-1 データシートビュー画面
  • 2-3-2 デザインビュー画面(テーブル)
  • 2-3-3 リレーションシップ画面(テーブル)

2-4 クエリの画面

  • 2-4-1 データシートビュー画面(クエリ)
  • 2-4-2 デザインビュー画面(クエリ)
  • 2-4-3 SQLビュー画面(クエリ)

2-5 フォームの画面

  • 2-5-1 フォームビュー画面(フォーム)
  • 2-5-2 レイアウトビュー画面(フォーム)
  • 2-5-3 デザインビュー画面(フォーム)

2-6 レポートの画面

  • 2-6-1 レポートビュー画面(レポート)
  • 2-6-2 レイアウトビュー画面(レポート)
  • 2-6-3 デザインビュー画面(レポート)

CHAPTER 3 テーブルって何だろう

3-1 表計算のシートはどう違うのか

  • 3-1-1 テーブルには「制約」というルールがある
  • 3-1-2 データベースと表計算の比較
  • 3-1-3 帳票=テーブルではない
  • 3-1-4 テーブルは“事実”を映す
  • [Column]テーブルのルールは何のため?

3-2 フィールドには値が1つだけ入る

  • 3-2-1 1つのフィールドには同じ種類のデータが入る
  • 3-2-2 1つのフィールドに複数の意味があると何が起こるか
  • 3-2-3 複数の値がある場合はどうするか?
  • [Column]複数フィールドで構成されたコード

3-3 他からわかる値は登録しない

  • 3-3-1 計算でわかる値は登録しない
  • 3-3-2 参照でわかる値は登録しない

3-4 値がわからない時はどうするか

  • 3-4-1 わからない値“NULL”
  • 3-4-2 NULLを使えるようにするには
  • 3-4-3 “わからない”の意味を考えよう
  • [Column]更新不整合って何だろう

3-5 主キーでデータを特定する

  • 3-5-1 主キーのルール
  • 3-5-2 すべての値は主キーで決まる
  • 3-5-3 主キーで複数の値が決まってしまう場合
  • 3-5-4 複数のフィールドでデータを特定する場合
  • 3-5-5 キーとなるフィールドがない場合

3-6 インデックスは何のため?

  • 3-6-1 インデックスの役割とメリット
  • 3-6-2 インデックスのデメリット
  • 3-6-3 Accessのインデックス
  • [Column]インデックスとパフォーマンス

3-7 参照制約とは何か

  • 3-7-1 参照制約とは
  • 3-7-2 違反するデータはどうするか
  • [Column]テーブル名とフィールド名の命名ルール

CHAPTER 4 データ型って何だろう

4-1 データ型とは

  • 4-1-1 データ型とはどういうもの?
  • 4-1-2 データ型による違い
  • 4-1-3 どのようなデータ型があるのか
  • [Column]データ型とドメイン

4-2 Accessのデータ型

  • 4-2-1 Accessで使用できるデータ型

4-3 フィールドプロパティとは

  • 4-3-1 フィールドプロパティの設定
  • 4-3-2 フィールドサイズ
  • 4-3-3 入力規則
  • 4-3-4 値要求と空文字列の許可
  • 4-3-5 インデックスと重複の設定
  • 4-3-6 既定値

CHAPTER 5 テーブルを作ってみよう

5-1 テーブルを設計する

  • 5-1-1 どのようなルールがあるかを考える
  • 5-1-2 どのようなフィールドがあるかを考える
  • 5-1-3 繰り返し項目をどうするか
  • 5-1-4 リレーションシップをどうするか

5-2 テーブル作成の基本

  • 5-2-1 データベースファイルの作成
  • 5-2-2 フィールドの作成と主キーの設定
  • 5-2-3 フィールドプロパティ
  • 5-2-4 氏名フィールドの作成
  • 5-2-5 ふりがなフィールドの作成
  • 5-2-6 テーブルの保存
  • 5-2-7 テーブルの表示

5-3 参照項目のあるテーブル

  • 5-3-1 参照項目のあるテーブルの作成
  • 5-3-2 複合キーの設定
  • 5-3-3 参照整合性の設定
  • 5-3-4 ルックアップを使った登録
  • 5-3-5 参照されているテーブルからの登録
  • 5-3-6 値のルックアップ
  • [Column]正規化って何だろう①~正規化と関数従属~

5-4 複合キーによるリレーションシップ

  • 5-4-1 複合キーによるリレーションシップの効果
  • 5-4-2 新しいテーブルとフィールドの作成
  • 5-4-3 複合キーによる主キーの作成
  • 5-4-4 リレーションシップの作成
  • 5-4-5 リレーションシップを利用した入力
  • [Column]正規化って何だろう②~ボイスコッド正規形~

CHAPTER 6 式と関数って何だろう

6-1 “式”とは何か?

  • 6-1-1 テーブル定義での“式”
  • 6-1-2 クエリでの“式”
  • 6-1-3 フィールド名の指定方法

6-2 さまざまな演算子

  • 6-2-1 演算と演算子
  • 6-2-2 算術演算子
  • 6-2-3 比較演算子
  • 6-2-4 論理演算子
  • 6-2-5 パターンマッチング
  • 6-2-6 文字列演算子

6-3 関数とは何か?

  • 6-3-1 関数とは
  • 6-3-2 引数と戻り値
  • 6-3-3 集約関数
  • 6-3-4 組み込み関数
  • 6-3-5 自分で関数を定義するには

6-4 NULL(空値)の演算と関数

  • 6-4-1 NULLはどんなときに使うのか
  • 6-4-2 空白やゼロとの違い
  • 6-4-3 値がNULLかどうかを調べるには
  • 6-4-4 NULL用の関数
  • [Column]NULLとUnknown

CHAPTER 7 クエリを作ってみよう

7-1 クエリの作成と表示

  • 7-1-1 ここで使用するテーブル
  • 7-1-2 テーブルを組み合わせて表示する
  • 7-1-3 クエリデザイン画面でクエリを作成する
  • 7-1-4 テーブルの結合条件
  • 7-1-5 フィールドを選択する
  • 7-1-6 クエリを表示する
  • 7-1-7 クエリを保存する

7-2 絞り込みを試してみよう

  • 7-2-1 一致する値で絞り込む
  • 7-2-2 複数の値で絞り込む
  • 7-2-3 一致しない値で絞り込む
  • 7-2-4 複数のフィールドで絞り込む
  • 7-2-5 複雑な条件で絞り込む
  • [Column]条件設定用のフィールド

7-3 並べ替えを試してみよう

  • 7-3-1 並べ替えを変更する
  • 7-3-2 表示しないフィールドで並べ替えるには
  • 7-3-3 後ろに表示するフィールドで並べ替えるには

7-4 表示内容を加工しよう

  • 7-4-1 複数のフィールドを連結して表示する
  • 7-4-2 フィールドの内容を“式”で作る
  • 7-4-3 使用目的に合わせたクエリを作る
  • [Column]クエリのデザインビューとSQL

7-5 集約関数を使ってみよう

  • 7-5-1 科目ごとの最高得点を求める
  • 7-5-2 グループを作るフィールドを変更する
  • 7-5-3 フィールド名を変更する
  • 7-5-4 集約関数で求めた値を加工する
  • 7-5-5 グループ化と絞り込み
  • 7-5-6 テーブルを結合して集計する
  • 7-5-7 件数を求める
  • 7-5-8 重複を解消する

7-6 内部結合と外部結合

  • 7-6-1 外部結合とは何か?
  • 7-6-2 複数フィールドによる外部結合
  • 7-6-3 外部結合と不一致クエリ

CHAPTER 8 クエリを活用しよう

8-1 クエリによるルックアップ

  • 8-1-1 クエリビルダーでルックアップを作る
  • 8-1-2 複数のテーブルを参照したルックアップ

8-2 パラメータ・クエリを試そう

  • 8-2-1 パラメータ・クエリを使うには
  • 8-2-2 パラメータ・クエリと演算子を組み合わせるには

8-3 クロス集計表を作ろう

  • 8-3-1 クロス集計とは何か?
  • 8-3-2 クエリウィザードでクロス集計表を作る
  • 8-3-3 クエリを使ったクロス集計
  • [Column]クエリからクエリを作る

8-4 レポートを作ってみよう

  • 8-4-1 レポートウィザードでレポートを作る

8-5 フォームを使ってみよう

  • 8-5-1 単票フォームを作る
  • 8-5-2 サブフォームを追加する
  • 8-5-3 フォームを新規登録で開くようにする
  • 8-5-4 入力できる・できないを決める
  • 8-5-5 繰り返し入力をしやすくする
  • 8-5-6 “ルックアップ”を絞り込む
  • 8-5-7 登録可能なデータだけを対象にする

CHAPTER 9 SQLって何だろう

9-1 SQLとはどのような言語か?

  • 9-1-1 クエリのSQLを見てみよう
  • 9-1-2 SELECT文の読み方
  • 9-1-3 SQL文を変更する
  • 9-1-4 標準SQLとは
  • 9-1-5 SQLの基本型
  • [Column]SQLでデータベースのバックアップ

9-2 SELECT文の基本

  • 9-2-1 まずは1つのテーブルから
  • 9-2-2 WHEREで条件を追加する
  • 9-2-3 ORDER BYで並び順を指定する
  • 9-2-4 テーブルとテーブルを“結合”する
  • 9-2-5 フィールド名に * を指定する
  • 9-2-6 OUTER JOINで外部結合
  • 9-2-7 完全外部結合
  • 9-2-8 JOINとWHEREを組み合わせる
  • 9-2-9 WHEREによる結合

9-3 集約関数

  • 9-3-1 集約関数を使ってみよう
  • 9-3-2 集計結果を条件に使う
  • 9-3-3 重複を取り除く

9-4 たくさんの値を条件にする

  • 9-4-1 値のリストから選びたいとき
  • 9-4-2 リスト以外から選びたいとき
  • 9-4-3 条件をSELECT文で作るには(副問い合わせ)
  • 9-4-4 条件をSELECT文で作るには2(相関副問い合わせ)
  • 9-4-5 あるかないかで調べる(相関副問い合わせ)

9-5 SQLでデータを追加する

  • 9-5-1 INSERTでデータを追加する
  • 9-5-2 SELECT文の結果でデータを登録する

9-6 データの更新と削除

  • 9-6-1 UPDATE文でデータを変更する
  • 9-6-2 既存の値を元に更新する
  • 9-6-3 DELETE文でデータを削除する

著者プロフィール

西村めぐみ(にしむらめぐみ)

千葉県出身。MIDIシーケンサーを作ることを夢見て勉強しはじめたプログラミングにはまりプログラマに。DOS生まれLinux育ちでコマンドラインが好き。主な著書は「図解でわかるLinuxのすべて」(日本実業出版社),「シェルの基本テクニック」(IDGジャパン),「はじめてでもわかるSQLとデータ設計」(ディーアート)など。