だます技術

[表紙]だます技術

紙版発売

四六判/208ページ

定価1,540円(本体1,400円+税10%)

ISBN 978-4-297-14728-0

電子版

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書籍の概要

この本の概要

「自分がひっかかるわけない」

そう思ってる人が,なぜカモになるのか?

被害者が年々増える一方の特殊詐欺で使われる手口を体系化。

  • 本物と錯覚させる
  • 美味しい話で惹きつける
  • 話術と仕掛けで信用させる
  • 考えられない状況に陥れる

被害例をもとに,だましのテクニックとだまされる心理の仕組みがわかる。

あなたを,親を,子どもを,被害から守るための知識を金融犯罪対策のプロ集団が解説。

【巻頭付録】詐欺一覧表

こんな方におすすめ

  • 特殊詐欺の被害に遭う可能性がある高齢の親御様や10代後半~20代のお子様のいらっしゃる方
会社紹介

株式会社ラック 金融犯罪対策センター(かぶしきがいしゃらっく きんゆうはんざいたいさくせんたー)

情報セキュリティ分野のリーディング企業である株式会社ラックが,近年増加するサイバー犯罪や金融犯罪に対応する専門組織として,2021年5月に設立。「安心して利用できる金融サービス環境の実現」を目指し,多角的な取り組みを展開している。

ラックが持つ最先端のセキュリティ技術やAIの活用に加え,元金融機関での経験を持つ専門家が中心となり,現場の知見を活かした実践的な対策を提案。ITにくわしくない方でも安心して利用できる仕組みづくりを支援し,だれもが安心して暮らせる社会を目指している。

【ホームページ】https://www.lac.co.jp/corporate/unit/fc3.html

著者プロフィール

小森美武(こもりよしたけ)

株式会社ラック 初代金融犯罪対策センター長。

2020年まで三菱UFJ銀行にてサイバー犯罪や金融犯罪対策を陣頭指揮。2018~20年に日本サイバー犯罪対策センター(JC3)の幹事。2020年5月に株式会社ラックへ転職。2021年に金融犯罪対策センターを立ち上げ,センター長に就任。現在は,金融機関での実務経験を活かし,金融犯罪対策,サイバー犯罪対策のコンサルテーションや,不正取引検知ソリューションの提案,金融業界への啓発などに従事。

木村将之(きむらまさゆき)

株式会社ラック 金融犯罪対策センター 担当部長。

メガバンクにてサイバー犯罪対策や金融犯罪対策の調査・分析および施策の企画・立案に従事。2021年より現職。金融機関での実務経験を活かし,金融犯罪対策,サイバー犯罪対策のコンサルテーションや,不正取引検知ソリューションの提案,導入支援などに従事。

岡本信秀(おかもとのぶひで)

株式会社ラック 金融犯罪対策センター 担当部長(福岡在住)。

地域金融機関を経て2023年より現職。金融機関でのIT企画やシステムリスク管理,サイバーセキュリティなどの経験を活かし,金融犯罪対策,サイバー犯罪対策,サイバーセキュリティ対策のコンサルテーションや,不正取引検知ソリューションの提案,導入支援などに従事。

池田芳輝(いけだよしてる)

株式会社ラック 金融犯罪対策センター 担当部長。

ITベンダーを経て株式会社ラックへ入社。2022年までシステム開発・セキュリティ関連・ソリューション導入の販売に従事。2023年より現職。不正取引検知ソリューションのプロモーション,提案,導入支援などに従事。

海老原章(えびはらあきら)

株式会社ラック 金融犯罪対策センター 担当部長。

大手金融機関やメガバンクを経て2024年より現職。金融機関での法人取引やトランザクションビジネス企画推進,AML/CFT対策の経験を活かし,金融犯罪対策,サイバー犯罪対策のコンサルテーションや,不正取引検知ソリューションの提案,導入支援などに従事。

新林直樹(あらばやしなおき)

株式会社ラック 金融犯罪対策センター サイバーセキュリティ・金融犯罪対策コンサルタント。

2016年に株式会社ラックへ入社。2017年までおもに金融機関へのサイバーセキュリティ対策のコンサルテーションに従事。その後,2022年6月まで大手金融機関へ出向し,CSIRT業務支援に従事。現在は,金融犯罪対策,サイバー犯罪対策のコンサルテーションや,不正取引検知ソリューションのプロモーション,提案,導入支援などに従事。

田中しおり(たなかしおり)

株式会社ラック 金融犯罪対策センター サイバーセキュリティ・金融犯罪対策コンサルタント。

2020年に株式会社ラックへ入社。2021年まで金融機関へのサイバーセキュリティ分野の動向や脆弱性情報の提供,対策の提言などに従事。現在は,金融犯罪対策,サイバー犯罪対策のコンサルテーションや,不正取引検知ソリューションの提案,導入支援などに従事。

佐野智弥(さのともや)

株式会社ラック 金融犯罪対策センター サイバーセキュリティ・金融犯罪対策コンサルタント。

2021年まで大学院でフィッシングやAIを用いた悪性サイトの検知について研究。2022年に株式会社ラックへ入社。現在は,金融犯罪対策,サイバー犯罪対策のコンサルテーションや,不正取引検知のソリューションの導入支援,日本サイバー犯罪対策センターやフィッシング対策協議会などの関連外部団体・組織と連携した活動などに従事。

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著者の一言

目次

  • 巻頭付録 詐欺一覧表

第1章 本物と錯覚させる

  • 本物をコピーして同じ見た目にする
  • 銀行からの手紙と同じ文章を使う
  • なりすましで本人だと思わせる

第2章 美味しい話で惹きつける

  • 「お得なチラシ」と思わせる
  • 「かんたんに稼げる」で興味を惹く
  • 「無料」で釣ってアクセスさせる
  • 「当選しました」で釣る
  • コラム ラッキービジター詐欺とは
  • 「今なら安い」ですぐに買おうとさせる

第3章 話術と仕掛けで信用させる

  • 実在する役所の部署を装う
  • 個人情報を使って話すことで信じさせる
  • コラム 履歴書に自分の情報を書いただけなのに
  • 「そうかもしれない」と思わせる理由をつける
  • 「後ほど担当よりご連絡します」とリアルなやりとりを見せる
  • 長期間にわたりコミュニケーションをとることで信頼関係を築く
  • 「仲間がいるから大丈夫」と思わせる
  • 本当だと一度証明して安心させる
  • 「なりすましじゃありません」という音声で本人と信じ込ませる
  • なりすました人物の動画で信じ込ませる

第4章 考えられない状況に陥れる

  • 「使えなくなる」不都合で焦らせる
  • 「盗まれている」で焦らせる
  • コラム キャッシュカード詐欺盗の被害者は高齢の女性が多い
  • 「捕まる」で不安にさせる
  • 警告画面で焦燥感を煽る

終章 だまされる可能性を下げるには

  • パソコンやスマートフォンの通知をオフにする
  • メッセージはまず疑う
  • オフィシャル情報を確認する
  • URLにアクセスする場合は事前にチェックする
  • 電話番号をチェックする
  • 広告ブロッカーを利用する
  • 「相談は恥」と思わない